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ヘルスケアアプリのiOS17新機能に注目!医学研究に活用できる?
2023.09.05

Apple社からiOS17の発表があり、2023年9月中にリリースされる(現在はβ版のみ)可能性が高くなっています。iOS17では、多くの新しい機能が追加されることになりますが、その中でも医学研究アプリを開発する上で、ヘルスケアアプリの新機能は非常に興味深いものになっています。今回はそんなヘルスケアアプリの2つの新機能に注目してご紹介します。

Contents

①「心の状態」をセルフチェックできる機能

自分の心の状態と意識的に向き合うことで、心の回復力を高めます。

①-1 気分や感情を記録

画面の多次元図形を操作して「非常に快適」から「非常に不快」の範囲でその日の気分を記録することで、自分の心の状態に影響を与えている可能性がある物事を確認できる。

①-2 アセスメントと情報にアクセス

メンタルヘルスの診断時に医師が使用する質問票に答えることで、うつ病や不安症のリスクを確認できる。結果は、受診すべきかの判断材料にしたり、PDFで医師に共有したりすることもできる。相談窓口の連絡先や記事へのアクセスも簡単に!

「目の健康」に関わる2つの新機能

目の健康を阻害する要因の一つである、近視に着目。日中に屋外でより多くの時間を過ごすことと、デバイスを見る距離を改善することで、近視のリスク低減をはかります。

②-1 日光の下で過ごした時間を測定

日光の下で過ごした時間を環境光センサーで測定できる。

日光の下で過ごす時間は、子供の近視リスクの低減と、心身の健康にメリットがある。

②-2 画面からの距離

TrueDepthカメラを使って、顔から30センチ未満の距離でデバイスを持っている時間が続くと、デバイスを遠ざけるようにユーザーに促す。

まとめ

とても楽しみな新機能ですが、医学研究にはどのように活用できるでしょうか。

まず前提として、「ヘルスケアアプリで測定できるデータが、医学研究で使えるデータではないかもしれない」ということを念頭におく必要があります。これはどういうことかというと、iPhoneでデータが閲覧できるからといっても、そのデータが取得(ダウンロード)できるのかは調査してみないとわからないのです。例えば、iPhoneではスクリーンタイムのデータが閲覧できますが、このデータは取得できません。

次に注意が必要な点として、ヘルスケアアプリから細かいデータを取得することができても、それがどのようなロジックで計算されて測定結果の数字が導き出されているか、わからないこともあるということです。例えば、歩行両脚支持時間の数値はわかりますが、その結果を導き出す測定方法までは不明です。ただし、細かいデータを取得してそのデータから研究される先生もいらっしゃいますので、計算ロジックがわからないからといって医学研究で使えない、とは言い切れません。

そして最後に「誰とデータを取得するのか」も重要です。データ取得は技術者が一つ一つ取得を試行して「取得できるデータなのか」「できるとしたらどのように取得するのか」を探っていくものになります。公式から事前にデータ開示や手法の指示があるわけではないため、依頼主と開発者が一緒に協力して進めていく部分があります。また技術者が時間をかけて試行できる体制が必要になります。

今回の新機能も、「データが取得できるのか」「医学研究で使えるのか」気になりますね!研究デザインを考える上で、ヘルスケアアプリの気になるデータがあればぜひお問い合わせください。

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